HILLBERG Akto

先日のキャンプで使ったテント。

ヒルバーグ・アクトについて書きます。
今回はオプションのメッシュインナーを使いましたので、メッシュインナーを使っている事を前提に進めます。
過酷な場所ではなく平地のキャンプ場なので、たいして参考になるか分かりませんが・・・

さてアクト。
値段が上がる前に国内で購入。
しばらく使えず寝かせていましたが、このたび念願かなってやっと使うことができました。(笑

付属品は下記の構成でした。
 ・ポール 一式
 ・予備のポール 一本
 ・Vペグが5本とMSRやアライテントと良く似たスティックペグ5本
今のアクトはペグにゴールドの塗装がされているようですが、自分のは素材の色そのままです。

新品の状態でフライとインナーは接続済み、ガイラインもフライに接続済みでした。
余計な養生等がないため、購入してそのままキャンプ場に行っても大丈夫な状態です。
(当然家で試張りはしましたが・・・)
過去に買ったSIERRA DESIGNSのHALFMOON2の過保護っぷりと比較して、これはすごく好感がもてる部分です。



設営に関しては超簡単。
ガバっと広げて、ポールをフライのスリーブに通します。

片側が袋とじされているので、片側から一方的にポールを挿入すればOK。
すべりも良く、作業が非常に楽です。

ガイラインは自由度が高く、ペグダウンする場所に困らないため、適当にペグダウンしても立派な形になりました。
(しわがあるのは気にしない・・・ 笑)

フライが立ち上がればインナーも立ち上がる構造なので、モノポールシェルタ系よりもすばやい設営が出来ました。
風がそこそこある日でしたが、適当に張ったわりにバタつく事すらありませんでした。
雨などで条件が悪くなればなるほど、恩恵を受ける設営方式かもしれませんね。



でもって、設営後の話。
まず、フライとインナーの隙間はこんな感じです。

・入り口のあたり。


・天井のあたり


・フロアの中央部分


かなり隙間が空いていて、だいたいどこもゲンコツ一つ以上の隙間は軽くあります。
相当ダルダルにテントを張らない限り、フライとインナーの接触はなさそうです。



次に換気窓です。
それぞれ短辺側(寝た時に頭と足がくる側)に窓があります。

・室内より見た写真

メッシュインナーでスケスケです。(笑
ファスナーは外から開閉します。

・外から見た写真

外から見たら大きな半月型をしています。

窓が大きく雨のしぶきが入るのでは?って気もしますが、窓のある面が斜めに立っているため大丈夫ではないかと思います。(たぶん・・・)

あとは前室の上部にも一つ窓が付いているのですが、写真を撮り忘れました・・・
これもファスナーで開閉可能です。

以上、合計3つの窓で換気が行われるため、結露はしにくそうな感じです。
でも、フライに透湿性がなさそうなので、基本的には全開。
寝袋で温度調節する感じでしょうか?
もし窓を閉めたら、すぐに結露するでしょうねぇ。。。



・前室
人一人が寝れそうな広さがあります。

小さいテントにもかかわらず、前室は非常に広いです。
テント長辺側にこれだけの幅があるため、持参した荷物はすべておさまりました。


写真ではダッフルバッグが外に出てますが、荷物をテント内に入れた状態でも前室調理ができそうです。



次に撤去に関連する話。
スタッフバッグに余裕があるため、ガバッとラフに収納することが可能です。

また、インナーだけ先に撤去可能です。

インナーの脱着には13箇所のフックがありますが、そうたいして時間はかかりませんでした。
フライが濡れているときに、インナーテントやフロアを濡らさず、別の袋に収納することができそうです。


インナーを外し、フライだけでのテント内の広さです。
(AWブランケットを参考にしてください)


長辺側はアクトの方が長く、短辺側はAWブランケットの四隅が余ります。

こうやって見ると、意外と広いです。
虫さえ気にならなければこれでもいいんじゃないか?って思いますが、軟弱な自分は蚊帳が欲しいのでインナー付きで使います。
(耳元でプーンとか来たら寝れない・・・)
インナーテントのフロアはちゃんとバスタブ型になっていました。



最後にインナーについて。
純正インナーもメッシュインナーもサイズは同じだとおもいますが、テント内で座ると頭がインナー上部に付きます。
ですので、座る場合はあぐらをかいて前かがみになる必要があります。
前室に顔を出せば問題ないけど、これだけが少し残念な部分。
9月9日、朝夕は少々肌寒い日で、メッシュインナーはスースーしていました。
家では布団も何もかぶらずに寝ていた頃ですが、この仕様ではモンベル5番(ULSSダウン)の寝袋を使ってちょうど良い暖かさでした。
これなら真夏でも出入り口を開放してあげれば、それなりに過ごせるかも?



総合的によく考えられて作られたテントだと感じました。
バイクツーリングにはオーバースペックのような気もしますが、軽量化と快適性の両立ができるため、高かったけどそれなりの事はありました。
なにせ面倒臭がりの自分には「楽」が最大の武器。(笑
億劫に感じたら、バイクに乗ってそのまま家まで帰ってしまいますからね~
(なぜか宿に泊まる考えはない・・・)


コメント

Vagabund さんのコメント…
ありがとうございます!
凄く細かく見れる!!!!!(*^_^*)

それにしてもよく出来たテントですね~
気になる部分はほとんど押さえてあるような気がします。

何処か改良したいと思う点ありますか??

スミマセン 凄く参考になるんですよ
自分で作る上でこう言った完成された作品(製品)って!!
happa さんの投稿…
お役に立てたようで何よりです~
自分の目的からすると、欠点の少ないテントです。

改良点ですか・・・
純正インナー(黄色いやつ)なら、短辺側をメッシュに改造してやろうと思ってたのですが、メッシュインナーを手に入れたので保留中です。
いや逆にメッシュインナーがあるからこそ、純正インナーを改造するべきか?(笑
ma さんの投稿…
始めまして、4年も立ってからコメントしますが私もヒルバーグユーザーで、スタイカとソウロを5年使用していますが、ヒルバーグの素晴らしさには毎回山行きの事感心させられます。特に雪、強風に抜群の強さを発揮しますね。しかし今回のゴールデンウイークで谷川岳連邦の一ノ倉岳山頂で猛吹雪に遭遇してソウロを設営中に吹き飛ばされてしまい一ノ倉の谷底へあっという間に落下して行きました。その時はやむ終えず笹の葉のかたまりを利用してスコップで穴を掘りブランケットを笹の葉に巻きつけ緊急ビバーグして遭難回避しましたが、テントは残念でした。そこで今度はソロテントにより軽量なアクトを購入しようと思います。使ったことは無いですが小さな割には広い全室が魅力ですね。欠点は2つの短辺側のベンチレーションが内側から開閉出来ないのが、突然の風雨の時に気になりますね。出来れば内側インナー
happa さんの投稿…
maさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。

アクトは狭いですが、なかなか快適なテントですよ。
たしかにベンチレーションを内側から開閉できればいいのですが・・・
ファスナーを加工しても、インナーが邪魔するので、そこも考えないと・・・ ってなりますね。
Unknown さんの投稿…
初めまして。
普段は夫婦での登山はステラリッジの3型を使っているのですが、12月中旬から2週間ツーリングしながら登山を目的に神戸から九州にいくので、ソロ用にAKTOを購入しました。たのしみです!またレビュー書きます。
happa さんの投稿…
矢部さん、初めまして。
コメントありがとうございます。
登山しながらのツーリングなんて、すごく楽しそうです^ ^
寒い時期ですけど、AKTOは良いテントなので快適に過ごせると思います。
気をつけて楽しんできてくださいね。